FXを始めようと考えている人の中で、「国内業者と海外業者、どちらを選ぶべきか?」と悩んでいる方も多いのではないでしょうか。資金の大きさによって選ぶべき業者は異なりますが、実は税金面でも海外FXを選ぶメリットがあることをご存知ですか?国内業者と海外業者では、税金のかかり方が大きく異なるため、税金を考慮したうえで最適な業者を選ぶことが大切です。今回は、海外FXと国内FXの税金の違いについて詳しく解説し、海外FXを選ぶ理由についてご紹介します。
国内FXの税制とその特徴
国内FX業者を利用した場合、基本的に「申告分離課税」が適用されます。これにより、給与所得とは別に年間のFX取引で得た利益に対して、20.315%の税金が課されます。この税率は、利益がいくら大きくなっても変わることはありません。つまり、100万円でも1億円でも、同じ税率で税金を支払うことになります。
この仕組みは、国内でFXを行っている投資家にとってはシンプルで予測しやすいため、多額の利益を得ている人にはメリットがあるとされています。しかし、少額からコツコツと取引を始めたい初心者にとっては、税金以外にも、取引の際に必要な証拠金が多くなる可能性があるため、必ずしも最適な選択とは言えません。
海外FXの税制とそのメリット
一方、海外FXでは「総合課税」が適用されます。これは、FXの利益が給与所得や事業所得など他の収入と合算されるため、利益が大きくなると税率が高くなるという仕組みです。しかし、少額の利益に対しては、その影響を感じにくく、月に10万円程度の利益を求めるトレーダーにとっては、それほど大きな問題にはならないことが多いです。
特に、年収が高くない専業トレーダーや、副業でFXを行っている場合には、海外FXを選ぶことで税金面でのメリットを享受できるケースが増えます。例えば、課税所得が695万円以下であれば、海外FXの税率は国内FXよりも安くなる場合が多いです。基本控除を差し引いた後、純粋に稼いだ金額に対して20.315%の税金を支払う国内FXよりも、海外FXの方が有利になります。
海外FXを選ぶメリット:利益が増えるほど税金が安くなるケースも
もし、あなたが年間に750万円程度の利益を得る専業トレーダーであれば、海外FXを選んだ方が確実に税金面で有利です。もちろん、課税所得が695万円を超えた場合、税率が変動するため、状況に応じて最適な選択をすることが大切です。しかし、専業トレーダーとして長期的に利益を追求したいのであれば、税金の軽減を考慮して、海外FXを活用するのは非常に賢い選択となるでしょう。
兼業トレーダーの場合、海外FXが有利なケースも
サラリーマンをしながらFXを行っている兼業トレーダーの場合、税金がどのように計算されるかが難しいポイントです。給与所得とFXの利益が合算されるため、収入全体によって課税される税率が大きく変わります。このため、例えば年収が1,800万円を超える場合、海外FXで100万円以上の利益を得ると、急激に税率が上がり、最終的に40%を超えることもあります。このようなケースでは、海外FXで取引を続けることが逆効果になる可能性があるため、国内業者を選ぶ方が賢明です。
税金面での最適選択は状況による
大きな利益を得る場合、税金面で有利に働くのは国内FXの方が適している場合もありますが、大きな資金を投入する必要があるため、必ずしも最初から選ぶべきとは限りません。年間750万円程度の利益を得ることができる専業トレーダーなら、海外FXの方が税金面でお得になりますし、少額の取引からスタートする初心者にも海外業者がぴったりです。
まとめ:海外FXの税金面でのメリットを活かす
FXを始める際に最も重要なのは、自分の取引スタイルに最適な業者を選ぶことです。特に海外FX業者を選ぶことで、税金面でのメリットを得ることができ、少額の資金からでも安心して取引をスタートできます。税金の問題に悩む前に、まずは自分の利益額や目指す収入に応じて最適な業者を選び、その後の税金面の調整を行っていくことが、長期的な成功に繋がります。